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        今年の葵祭にて筆者が撮影

京都、葵祭では、葵(アオイ)のほかに桂(カツラ)の小枝も右の写真のようによく使われる。昔の“糺(ただす)の森”は湿潤であり、アオイの生育に適し、たくさん自生していた。しかし、近年、開発が進み、乾燥地化し、生育条件が急激に悪化しており、アオイを調達するために大きな努力がなされている。

 それに対し、“糺の森”には桂(カツラ)の大樹がたくさん茂っており、調達するのが容易であるので、カツラがよく使われている。

   
桂(カツラ)の説明

 出典:Wikipediaフリー百科事典
  兵庫県香美町瀞川平(とろかわだいら)、樹齢千年の桂「和池の大カツラ」

カツラ、学名:Cercidiphyllum japonicum)とは、カツラ科カツラ属の落葉高木。

特徴

日本各地のほか、朝鮮半島、中国にも分布する。街路樹や公園樹に利用され、アメリカなどでも植栽されている。日本で自生するものはブナ林域などの冷温帯の渓流などに多く見られる。

高さは30mほど、樹木の直径は2mほどにもなる。葉はハート型に似た円形が特徴的で、秋には黄色く紅葉する。落葉は甘い香り(醤油の良いにおいに似ている)を呈する。成長すると主幹が折れ、株立ちするものが多い。日本においては山形県最上郡最上町にある「権現山の大カツラ」が最も太く、地上から約1.3mの位置での幹周が20m近くにまで成長している。

中国の伝説では、「桂」は「月の中にあるという高い理想」を表す木であり、「カツラ(桂)を折る」とも用いられる。しかし中国で言う「桂」はモクセイ(木犀)のことであって、日本と韓国では古くからカツラと混同されている(万葉集でも月にいる「かつらをとこ(桂男)」を歌ったものがある)。

用途として、街路樹(がいろじゅ)として植えられるほか、材は香りがよく耐久性があるので、建築、家具、鉛筆などの材料に使われる。また、碁盤、将棋盤にも使われる。

桂皮(けいひ:シナモン)は、同じ桂の字を使うがクスノキ科の異種の樹皮である。

    
      

                  カツラの葉                                カツラの樹皮

                              
   
                            秋、紅葉時のカツラ

                       

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                    フタバアオイ
            フタバアオイ
 Wikipedia フリー百科事典「葵紋」より引用

      
     丸に三つ葵
     (徳川葵)

      

    13本芯の徳川葵(江戸後期)

 双葉葵(フタバアオイ)の説明

 出典:yahoo[ 日本大百科全書小学館 ]

【双葉葵】

[学名:Asarum caulescens Maxim.]

ウマノスズクサ科の多年草。根茎は節間が長く伸び、地上をはう。葉は二枚、茎の先に対生状につき、卵心形で基部は深い心臓形、両面の脈上に短毛を散生する。冬、落葉する。4〜5月、葉の間に長い柄のある淡紅色花を1個、下向きに開く。花弁は退化するが、三枚の萼片(がくへん)が下半部で合着し、椀(わん)形の偽萼筒を形成する。萼片の上半部は強く後ろに反り返り、偽筒部に接する。雄しべは12本、花糸は葯(やく)に比べて著しく長く、基部で合着して花柱の周りに一輪に配列する。雌しべは6本、花柱は互いに上部まで側方で合生し、1本の柱状となる。子房は完全な下位である。山地の樹陰に生え、本州から九州に分布する。名は、葉が二枚つくことに由来する。昔から京都の賀茂(かも)祭の祭礼に使われたため、カモアオイともよばれる。また徳川家の家紋「葵巴(あおいともえ)」は、本種の葉を三枚組み合わせたものである。 [ 執筆者:菅原 敬 ]

フタバアオイ〔標本画〕

    

             

 偽萼筒(にせがくとう):
  3枚の萼片(がくへん)が癒合(ゆうごう)して、筒状(つつじょう)
  あるいは椀状(わんじょう)や皿状(さらじょう)の見かけ上の
  “萼筒(がくとう)”のこと。
  真ん中では、雄シベ12本、雌シベ6本がひっついて花柱状に
  なっている。